
この展覧会は、2024年の春に東京都立総合芸術高等学校を卒業した6人によるグループ展です。作風も進学先もバラバラな6人が、学び舎を巣立ち、4か月後に再び集まった時、皆が同じ1つの「香り」のようなものを共有するという不思議な体験をしたのです。蜂や蟻などの、コロニーを形成し集団生活をする虫たちは、仲間を匂いによって識別しているといわれます。それと同じように、6人は「総合芸術高校」という群れを離れ、新しい場所で生活を送りはじめたことにより、仲間の「香り」を識別したのかものかもしれません。コロニーという言葉には「同業者」「同好者仲間の生活共同体」という意味もあります。美術科の同じ専攻学生として、多感な3年間を過ごした6人にふさわしい言葉ともいえます。
展示会のタイトルとなった「Smells Like Our Colony」は、1980年代から’90年代に活躍したアメリ力のロックバンド ”Nirvana” の名曲 “Smells Like Teen Spirit“から着想を得ています。メンバーの各々が青春の残り香を手がかりに、高校生活の拠点であった新宿での3年間を見つめ、感じた「香り」の正体、そして、都会を生きる私たちの「嗅覚(=センス)」について考察しました。私たちの新しい巣作りとして始動したこの展覧会は、訪れた方々にとっては「若い生へのエネルギー」を体感する機会になることでしょう。
[展示情報]
▪会期:2024年8月28日(水)-9月1日(日)
▪会場:GALLERY33 NORTH A
▪開館時間:11:00 – 19:00 (初日14時から/最終日のみ16時迄)
▪住所:東京都杉並区高円寺北2-8-5
▪作家プロフィール
アベカナエ
2005年生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍。蓄積によって自覚しないうちに曖昧に形作られていった「私の中に在る変化し続ける他人」とどうにか目を合わせたいと思いながら、出力と鑑賞を繰り返して制作を行なっている。
オオタケ ノノコ
2005年生まれ。武蔵野美術大学グラフィックアーツ専攻在籍。油絵やデジタルなどの表現を模索しながら人を描きます。
中野藍
2005年生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍。わたしがどこまでかを探します。
はないあい
2005年生まれ。幼い頃から身の回りにあるものごとを作品にしはじめ、高校で油彩画を専攻。活動は水彩画、陶芸、羊毛フェルト、音楽制作まで幅広く、いずれもおだやかであたたかい世界観が表現されている。
フレッシュ
2005年生まれ。キャンバス自体の変形とペインティングを組み合わせた制作をしています。
山中菫
2006年生まれ。日常的なコミュニケーションの中で生まれる精神と身体との間の相違や違和感、音楽のような体を持たない存在への憧れから、恐怖心や嫌悪感などの感情をテーマに新しい身体の受け入れ方を模索する行為として制作を行っている。
