
3人で制作した立体作品は、それぞれの考える完璧な”furniture(家具)”の完成を目指して作られたものです。既製の家具キットから3人が役割を分担し、ひとりは説明書を書き、ひとりはそれを読解して説明し、ひとりは材料を組み立てます。
“furniture(家具)”が3人の思考を通して別の何かになる時、「展覧会」という名前の場所を3人の手で作ろうとする時、わたしたちの中で目には見えない衝突とその関係の修復が繰り返され、それぞれが何かを作り変えながら制作を続けてきました。一見穏やかに見える友人との団欒の時間のなかで、私たちが失い、得るものとは何でしょうか。
この展覧会は、この世界に存在する言葉・名前では掴む事の出来ないそれらの出来事や変化の内容を、この場所に作品として残そうとするものです。
乾颯希 Inui Satsuki
2000年生 東京造形大学 絵画専攻領域3年
古賀茜 Koga Akane
1998年生 東京造形大学 絵画専攻領域3年
寺平花 Teradaira Hana
1996年生 東京造形大学 絵画専攻領域3年