
東京という場所が自身の生活の拠点になっていった18歳、そこでは様々な大人と出会い、私にはずっと心の中に棲みついて離れない記憶の断片がある。恋をしている訳ではない、だけど時折思い出しては過去という箱の中で光り続ける時間たち。溢れるように満ちた3年間、そして今に繋がるまでの日々、東京はいつも孤独で、だけど時にどうしようもない程眩しい光が差す。そんないたみとひかりに溢れた記憶を、今の「あなた」と向き合うことで懐古し、今だからこそ見えてきたそれぞれの答えと向き合っていく。
▪作家:suzume/suzuka