
太宰治の死後数十年後、日本という地に私たちは生まれ、同じ美術大学で出会った。そして、言葉を綴ることと絵を描くことを通して自分が生まれてきた理由を探り続けている。再会した私たちは、丁度太宰治の作品を読んでいた。彼が生きていた時から、時代は変わり、日本は様々な進化を遂げているだろう。何不自由ない生活のはずなのに、何故か憂鬱さと孤独感が互いに纏わり付いていた。それでも生きることを選び今日も互いに筆を持つ。目に見えない言葉を等身大で可視化させることで、何を伝えることができるだろうか。
金森桜子 Sakurako Kanamori
2000.3.5 東京都
多摩美術大学 版画科 在学中
塩谷僚大 Shioya Ryodai
1999.12.31 東京都
多摩美術大学 芸術学科 在学中