2.22-2.27 sansyonu

sansyonu south

『なにもない・なんでもない』
感覚器官を使って感じ取れるもの、頭でわかるもの。何も無いようにすら思える存在と曖昧な存在の居場所は、もしかしたら迷信や嘘や願掛け。それでもなお、隠れたものを探したくなるその欲は一体どこからくるのか。
明文化されたものだけ遵守する理性、実用性で散らかる部屋、見えない服と皮の厚い面。
異常なものが目の前にあるのに、平然としていられるそのときに。
非常にハッキリとよくわからないものを浮き出させるのか沈ませるのか。わかりやすさという要素を一見削ぎ取ったかのようにみせたいのか。
展示空間で目を凝らしてみると隠れていたものが浮き上がり、また沈む。

シクラトウカ
2020.4 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学
2021.4 グループ展「IDENTITY」Room_412
2021.9 グループ展「げきりん♡過酷ューション」新宿眼科画廊
他者に明かすことのできない自らの暴力的な部分やそれを表すモチーフをもとに制作をしている。あえて事もなげに描いたり、婉曲したりすることで、強い感情や事実を他者と穏やかに共有することを試みている。
中津川莉音
2020.4 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学
2021.9 グループ展「三つのにわたずみ」KOGANEI ART SPOT シャトー2F
2021.10「3331 ART FAIR 2021」3331 Arts Chiyoda
物が含む空間であったり存在や動作の予感と余韻など、見逃しがちではあるけれど確かに存在するものをテーマに制作している。

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