
社会的人間として生きていく中でカテゴライズされる日々を過ごしながらも、自身の矛盾や葛藤を正当化しつつ、並行して感じる社会への違和感に今一度目を向けて制作に挑んだ。何色にもグラデーションのある感情が共存する等身大のインスタレーション展示を試みる。
『君も亦優しさのために、性格を壊すのではないか。(昭和二年十月三十日付の手紙、正岡忠三郎宛)』
金森桜子・Massanによる二人展示「君もまた優しさのために、」を開催いたします。本展のタイトルは、中原中也の書簡「君も亦優しさのために、性格を壊すのではないか。(昭和二年十月三十日付の手紙、正岡忠三郎宛)」から引用されたものです。彼の言葉を頭の片隅に、自分の人生に当て嵌めるなら句読点の後に何が続くか想像しながら制作をしました。
本展は、金森桜子の映像作品と平面作品、Massanのドローイング作品によって構成されます。共通の話題である「映画」に端を発し、「社会で生きること」について対話や文章のやり取りを重ねて新たな表現を試みます。
▪作家
金森桜子
東京都生まれ。東京藝術大学大学院(版画)在学中。日々描き溜めたイメージや散文的な言葉達を、さまざまなメディアを通して再構築することに興味を持ち、制作を続ける。
2019「HUAHUA」新宿眼科画廊
2021「故に彼は、書くことをやめない。故に彼女は描くことをやめない。」GALLERY33
2021「pooooool」新宿眼科画廊
2022「多摩美術大学卒業制作展・大学院修了制作展2022」多摩美術大学
2022「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」国立新美術館
2022「作品のつくりかた展」東京藝術大学 版画廊
2022「俵賞展」東京藝術大学 YUGA Gallery
Massan
愛知県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵専攻卒。収集したイメージや文章、そして自身の生活から着想を得て、主に社会の不条理や様々な生の美しさについて考察し作品を制作している。
2018「 ミレニアル☆レボリューション」レンタルスペースさくら 原宿竹下口
2018「 ブドウ狩り」galeria.mano.a.mano
2018「ひとびと」武蔵野美術大学
2018「きずな展」Uptown Koenji Gallery
2019「sunny pool」Gallery Majerca
2019 個展「Life」Cafe Hi Famiglia
2021「MUSASHINO ART UNIVERSITY DEGREE SHOW 2020」武蔵野美術大学